走行中でもナビの操作やテレビ視聴ができるように
カーナビの操作、停車中しかできないのが腑に落ちない。
運転しながら操作しようってわけじゃない、助手席から操作してるのに!走り出したら操作無効なんて!
ということで、その無効化手順を。
テレビチューナー付きのナビだと、これをやるとテレビも走行中に見られるようになります。
カーナビの停止・走行の判断は、もちろん車速パルスでも判断しているはずですが、どのメーカーも何故か「サイドブレーキがONなら車速信号にかかわらず停止していると判定する」仕様になっています。わざとだとは思うんですけどね。
いや、かといってサイド引きっぱなしで走っちゃダメですよ。ブレーキが焼けてしまいます。カーナビにはサイドブレーキに接続する配線があります。サイドブレーキを引けばONになる回路…すなわち、ブレーキ警告灯に繋がるところに配線するのです。引いたら警告灯が点くということは、つまりサイドブレーキを解除すると宙ぶらりんに、引けばつながるスイッチが付いているということです。中学の理科で習いましたね、電気回路は途中で途切れたら電気が流れないわけですから。
…で、そこに繋いでサイドブレーキのON/OFFを判定する機構になっているということは。常に電気が流れるところに配線を繋ぎ変えてしまえば、ずっとONのままに見せかけられるのです。
車の電気配線は、プラス側はバッテリーから配線が張り巡らされています。マイナス側は、もちろん最終的にはバッテリーのマイナス端子に繋がるのですが、プラスのように配線が巡っているわけではなく、「ボディの金属部分全部がマイナス端子に繋がっている」と思ってください。どこに繋いでもバッテリーまで繋がります。
で、ここからはクロスビーでの実践編。
ナビの周りのパネルを外します。手で引っ張るだけで外れます。
こんな感じで、6箇所ツメで止まっているだけ。
外れたら、下の3本のネジのうち左右2本を外します。
そしたらナビ本体を引っ張ればガボッと外れますので、裏の配線をチェック。
配線それぞれにラベルが付いている場合がほとんどだと思いますので、サイドブレーキ配線を探します。クロスビーのオプションのパナソニックのナビでは若草色の配線でした。カーオーディオの配線はだいたいメーカー問わず共通の配色なので、サイドブレーキもそうかも?
で、この線をアースに落とします。手軽な方法は、アース線(黒)に割り込ませる方法。エレクトロタップという道具を使って割り込ませるのが簡単。こんなの。
エーモン 配線コネクター(赤) DC12V80W以下/DC24V160W以下 10個入 E673
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追加出費ゼロでやりたい場合は、ボディの金属と繋がっているネジに共締めします。
これが一昔前の車ならオーディオやナビを固定するネジでよかったんですが、今時の車はあらゆるところが樹脂製になっているので「どこでもオッケー」とはいかない。クロスビーもそう。ディーラーで取り付けられたナビのアース線はどこに繋がっているのか…探してみたら、グローブボックスの裏でした。
赤丸のあたりを覗き込むと見つけられる六角ボルトのところです。が、入りくんでいて面倒そうなので青丸あたりのプラスネジのところを利用しました。ここも金属フレームに止まっているのでおそらく使えるだろうと判断。
ただし大きなネジなので#3のドライバーがないと厳しいかも。普通の工具セットには入っていない、一番大きなプラスドライバー。車用の工具セットには入ってるかも。それとスノーボーダーなら持っていますね。
古いジムニー(JA71)のフロントウインドウを倒すためにピラーを外す作業と、スノーボードのバインディング調整以外で使ったことがありません。久々の登場。
大きなトルクが必要なところにプラスネジを使うこと自体が今時なかなかないですからね。プジョーに乗ってた頃は全てのネジがトルクス(ヘキサローブ)でした。一方ビートルはほとんどマイナスネジです。(笑
ということでそのあたりのネジに配線の端子を挟んで止めたら作業はおしまい。
ナビの設定画面などでサイドブレーキの判定が確認できるものであれば、その画面で確認しましょう。
よくわからない場合はテレビ再生しながら走れば一目瞭然。
これで助手席の人に心置きなくナビの操作を頼めるし、助手席の人はさりげなく目的地設定をしておいて好感度アップです。