FROZEN BUG'73

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スズキ・クロスビーの良いところ、悪いところ

「でっかいハスラー」ことクロスビーを、妻が買いました。最上位グレードの「HYBRID MZ 4WD」です。

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さっそくロングドライブに出かけてみて、良い点・悪い点をいろいろ感じたのでインプレを書き連ねてみます。

 

⭐︎まずおさえておきたいポイント

・2017年12月にスズキが発売したコンパクトクロスオーバー

 -TVCMもバシバシ放送されているのでご存知でしょう。いまは契約から納車まで2〜3ヶ月待ちとの噂。

・ぱっと見はハスラーに似ているものの、外装・内装・機関ともほぼ別物

 -「スズキ車全体で共通のパーツ」を除けば、ハスラーからの流用は基本的に無いみたい。ドア内張りのカラーパネルが一緒、らしい。どちらかといえば土台はイグニス。

・パワートレインは3気筒1リッターターボ+マイルドハイブリッドに6ATの組み合わせ

 -ここが大きなポイント。エンジンもさることながら、ミッションは同クラスの他車がCVTばかりのところをロックアップ機構付き6ATを組み合わせています。

 

⭐︎走行性能、運転フィーリング

1000ccといえども、ターボにモーターの力まで加われば余裕のパワー。車重が4WDでも1000kgしかないので、動力性能は十分です。先述したように6AT、しかもロックアップ機構付きなので加速時にもエンジン回転数と加速感の乖離(つまり滑り感)を感じることなく、スムーズに走れます。6速あるのでシフトショックも小さく、どの速度域でも1500rpm前後で走る感覚。とても静かでよろしい。

ただし、スロットルレスポンスがかなりダルい。最近の電子制御スロットルのコンパクトカーは得てしてこんなものかな…とも思いますが。普段ワイヤースロットルのキャブレター車に乗っていると、微妙なアクセル操作にスロットルがついてこない感じが気になる。4WD車専用装備の「スポーツモード」をONにすると制御マップが切り替わるのかとても俊敏な動きになりますが、気合いの入った時だけで我慢しろということなのね…という感じ。スポーツモードだとシフトアップも高回転まで引っ張るようになっちゃうので、いやいやスロットル制御だけでいいのになぁと感じます。

加えて、スポーツモードは発進時のレスポンスも段違いです。背中を蹴られるトルクを感じます。慣れないとノーマルとの差異が大きくてちょっとギクシャクするかも。

 

それからブレーキフィーリングに違和感。踏力一定で減速しているのに、シフトダウンやら回生制御やらでスムーズに減速してくれません。最近のハイテクな車はそういうものなのかしら?

 

⭐︎車体の取り回し

 ハスラーによく似た車体に騙されてはいけません、全幅が1670mmもあるのです。ほぼ5ナンバー枠MAXサイズ。もちろん車内の余裕もそれ相応にあるんですが、意外な大きさに混乱。

さらに、車内から見た感じだと実際よりさらに大きく感じる印象。駐車場などでギリギリのスペースに感じて車外に出ると…あれ、まだまだ余裕じゃん、という結果になります。特にボンネットの長さと、左フロントフェンダーは車内からは実際以上に張り出している錯覚を受けます。角の立ったデザインだからでしょうか。

とはいえ、最小回転半径は4.7m。軽自動車並みの小回りです。

 

⭐︎装備

これはもう全部入りです。下位グレードのMXには付いていないものもありますが…

LEDヘッドライト、オートライト、ハイビームアシスト(自動ハイビーム)、クルーズコントロール、シートヒーター、パドルシフト、その他諸々。

LEDヘッドライト、めちゃくちゃ明るいです。これは私のビートルに後付けした中華LEDヘッドライトの比ではない。街灯のない山道もバリバリに照らしてくれます。その上、ライトをオートにしたままハイビームにしておくと「前走車や対向車がいる時だけロービーム」に自動切り替えしてくれるハイビームアシスト付き。これがものすごく優秀で、かなり遠くにいる前走車のテールランプまでしっかり認識してロービームにしてくれるのに、例えば自分のヘッドライトに強く反射した標識などを誤認識してロービームにすることはありません。切り替えも素早く、ずっとハイビームに切り替えたままストレスなく走れます。

クルーズコントロールは最高設定速度が103km/hです。"+"ボタンを押し続けていればどこまでも加速しますが、離した途端に103km/hまで戻されます。速度制御はかなりキッチリしていて、下り坂でうっかり速度が乗り過ぎる…ということも基本的にありません。ただ、"+"ボタンで設定速度を上げた時の加速がいささか乱暴なのが気になります。

ATのパドルシフトは基本的に使う場面はほぼないと思うのですが、下り坂でエンジンブレーキを効かせるのに左手でチョンチョンとシフトダウン、そのまま何もせずにいればそのうち勝手にDに戻る…というのは実に便利。MTならともかく、AT車ではわざわざシフトレバーをガコガコ操作するのが億劫なんですよね。マニュアルモードにしてシフトダウンして、平地に戻ったらDに戻して…という操作が必要ないのがパドルシフトの良いところです。

クルーズコントロールアダプティブ(レーダー)じゃないとか、他社の最新ヘッドライトは対向車のいるところだけ照射しない仕組みだとか、贅沢を言えばキリがないです。エンジンやミッションも含めて、「とりあえず全部突っ込んでおいた」的お得感がクロスビーの特徴だと思います。

 

☆快適さ

これはもうバツグン。他車と比較してもまず音が静かだと思います。6ATの恩恵も大きいでしょうし、車外からの音の遮音性も高い。シートも柔らかすぎず疲れにくい座り心地。一気に200km近く走りましたが、疲れないというか「あれ?もうこんなに走った?」という感覚になりました。

 

 

結局のところ…

見た目が好きなら買って間違いなし の一言に尽きるかなと。

他の車も比較検討の対象にあがっていて、値段がちょっと…という場合にはどうかな、それを覆せるほどの魅力は、見た目の他には「全部入りで、比較的よくできている」くらい。

個人的な意見としては、90点ですけどね!(アクセルとブレーキのフィーリング、クルーズコントロールの仕上がりで減点、あとは文句なし)