FROZEN BUG'73

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緊急手術!車のヒーターが効かない!(手術編)

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上記の「説明編」で話した通り、先日買ってきた車のヒーターが効きません。これから北海道の冬を過ごすのに、ヒーター効かないのはちょっと無理があります。

いや…過去に、ビートルのヒーターが半分(助手席側)しか効かなかったことはありました。特に重大な支障をきたしたわけではありませんでした。走行中、隙間風でどんどん運転手が凍えていくこと以外は。ビートルはヒーターの構造上、ウインドウのデフロスターがめちゃくちゃ弱いので実質デフロスター無しで走っていました。乗り込むとウインドウの室内側に霜がおりてることがよくありましたが、走行前に漏斗型のスクレーパーでガシガシやると一発でクリアな視界が確保できて快適!なんだ、デフロスターも本当は無くてもなんとかなるんだ!って思ってました。

(こういうのをオートバックスで買って使ってました)

 

でもそれとこれとはちょっと話が違う。本来効くはずのものが効かないのは良くない。あと運転手が凍えるのも精神の安全上(?)良くない。直すぞ。

前回の説明の通り、エンジンのクーラント(冷却水)が室内に入ってきてヒーターコア(パネルヒーター的なものを通り抜けています。その経路となるホースを外し、ヒーターコア内部を洗浄します。ラジエーター 〜 エンジン側には手を加えることなく、ヒーターコアだけに洗浄液を通すわけです。

ポイントは
・エンジン側を切り離しつつ洗浄液を循環させるため、ポンプが要る
・内部の詰まりがある場合、入口側から液を入れても改善しない可能性があるので出口側から逆流させる
・カルキの塊(これ前回詳しく説明しませんでしたが、クーラントは水道水で薄めて使うことが多いので発生しがち)が付着している可能性があるので、それを溶かすのに適量のクエン酸を混ぜた温水を用意
クエン酸は酸なので金属を腐食させる可能性がある。なので、最後に真水ですすぎを忘れない。
・ヒーターコアの材質に注意。真鍮の場合はまだいいとして(それでも場合によってはピンホール空くなどのトドメをさしちゃうかも)、アルミだと酸に溶けるのでクエン酸攻撃は慎重に。

 

いざ実践。

カプチーノのエンジンルーム後ろ側。この奥にヒーターホースがあります。

さあそういうわけで早速エンジンルームを開けてみましょう。エンジン周辺から室内に繋がるゴムホースを見つけます。カプチーノの場合、ただでさえ後ろギリギリに配置されたエンジンの更に奥に手を入れないといけないので大変。

この…プラグコードの下に…

プラグコード3本が邪魔なので外します。イグニッションコイル(赤いのが刺さってるやつ)も外した方が楽です。プラスネジ2本で止まってますが、エンジン本体が邪魔なので長いドライバーが刺さりません。ここに刺さってるコードも外しちゃいましょう。
ディストリビューター(プラグコードが刺さってたところ)も邪魔なんですが、これ外すと後で面倒なことになるので我慢します。デスビキャップだけ外せると少し楽かなと思ったんですが、固定ネジを外そうにも絶対にドライバーが入らないような空間です。元々は六角レンチで回せるネジだったようなんですが、新品交換していたりするとプラスネジでしか回せないタイプのネジになっているらしいです。諦めます。

この下に、室内に繋がるホースが2本見えます。写真だと全然見えませんが、加工しまくったらなんとか見えました。

ドライバー当ててるのが室内に冷却水が入るホースのクリップ。その上、デスビの下に戻り側ホースのクリップ止めるネジだけが見えてます。

ホース止めてるクリップを外します。ちょっと複雑な構造のクリップだったのでネジ完全に外して取っちゃいました。作業終わったら普通のホースバンドを付けておきます。
で、このホースを力ずくで抜きます。ネットでは切り裂いて新品に交換した方が早いって書かれてたりしますが、カプチーノのヒーターコアに繋がるホースは廃盤、っていうネット情報もありましたので再利用を念頭に頑張って手で捻ってたら外れました。ヒーターコアが真鍮(やわらかい金属)なのであんまり力任せにしないように…と思ってましたが、真鍮といえども金属です。思いっきり掴んでホースねじねじしながら外します。

それよりも、カプチーノのヒーターホースは廃盤になっていません、おそらく。元々は部品番号 17871-80F00-000 と 17872-80F00-000 の2本でしたが、品番変更を経て 17871-80F01-000 と 17872-80F01-000 の2本に。海外のパーツリストサイトではここまでの情報しか出てこないんですが、どうやら更に品番変更されているようで、今は
17871-80F51-000 ホース,ヒータ,インレット
17872-80F51-000 ホース, ヒータ,アウトレット
になっているようです。この品番で検索するとAmazonでもモノタロウでも注文ができます。おそらくディーラーでも頼めると思います。カプチーノの情報を探るとよく出てくるWikiで、純正廃盤パーツとしてこのホースが挙げられているので…それをそのまま信じて購入や維持を諦める人が出ないように記述しておきます。(ディーラーに確認したわけじゃないので、とりあえずまだ新品出るっぽいよ、という程度の情報です)

さて2本のホースを外します。室内側からヒーターコアのパイプが露出するのが見えてきます。このとき外したホースは下向きにならないようにしてください。クーラントダダ漏れになります。(なりました。)

お風呂の水を洗濯に使うためのポンプを用意し、ヒーターコアのパイプ2本にホースを接続します。

車によってヒーターコアのパイプ径は異なるでしょうが、カプチーノは15mm弱でしたのでバスポンプ付属のホースがそのまま刺さりました。ただし水が漏れないようにホースバンドを別途購入し、締め上げておきます。

カプチーノの場合、向かって右側がイン側、左側がアウト側

写真ではついさっきうっかり垂れ流したクーラントがショッキングな色をしています。
バケツに温水を用意し、適量のクエン酸を溶かします(ここは任意、材質注意のところで述べたように、ヒーターコア自体にとどめを刺す可能性があるのでお湯だけでやった方がいいこともあるでしょう)。写真にはありませんが、更にIHクッキングヒーターと鍋を用意して、バケツを湯煎しながらやることにしました。そのままだと冷めてきちゃうので。

ヒーターのアウト側に繋いだホースにお風呂ポンプを接続します。イン側に繋いだホースはバケツにそのまま垂らします。これでポンプの電源をオンにすると、ヒーターコア内部を洗浄液が逆流してバケツに戻ってきます。最初はヒーターコア内に残ってるクーラントが出てくるので、それは最初に別途処理してからイン側ホースをバケツに戻して循環させてもいいですね。なんでかって、洗浄液の汚れ具合がわかりやすくなるので…それだけですけど。

これを水換えたりしながら1〜2時間回し続けます。10分くらいでこんな汚水になりました。こわっ。

濁りすぎてて見えませんが、中には内部から出てきた微細な、砂のようなものがたくさん溜まっています。サビですかね。水換えるたびに出てくるので、洗浄液を強力にするよりも長時間回し続けることに効果があるような感じがします。あと、水替えた時には最初に空気が混ざってゴボッとなるので、その時の勢いでサビが剥がれて出てくるような感じもある。

飽きてきたら…もとい、もういい頃合いかなと思ったら真水を循環させます。クエン酸が残らないように、源泉掛け流し状態ですすいでからがいいでしょうね。その後に15分ほど真水を回しました。正直、クエン酸洗浄を続ければまだ汚れは取れそうでしたが…これだけやってヒーターの効きが改善しなかったらショックなので、とりあえずここで終了。

 

真水での洗浄が終わったらお風呂ポンプの接続を外し、ヒーターホースを元通り繋ぎます。コア内部に真水が残っているのは気にしなくていいです。もともとクーラントは水で薄めて使うものなんだから。ここで、はじめにプラグコードとか外したのを元に戻すのを忘れない。エンジンが掛からなくて一瞬焦ることになります。(なりました。)

クーラント補充

エンジンをかけて、クーラントの補充・エア抜きを行います。サーモスタットが開くまで(水温が十分に上がるまで)待たないときちんと補充できないんで、そこでついでにヒーターの効きを確認できちゃいますね。

 

結果は……車内、暑っ!!

 

正直なところ、これがカプチーノのヒーターの「フルパワー」か?と問われれば、多分新品のヒーターコアに交換すればもうちょっと暖かいのかもね?(内部の詰まりも完全には取れていないだろうし、外側の詰まりもありそうだし)と思うくらいですが、2,000円のお風呂ポンプと数百円のクエン酸を用意しただけで直ったなら贅沢言わないもんですよ。長い冬もバッチリ乗り越えられる自信がつく、ちゃーんと温風(熱風?)が吹いてくるヒーターになりました。長年乗った車、中古車のヒーターの効きがいまいち…という場合、多少車いじりに自信がある人は試す価値あり!ヒーター洗浄!

本当に完全に中が詰まっちゃってる場合はダメかもですけどね。そうなったらコア交換、数万円コース…その前にやってみても、いいんじゃない?(コントロールレバーやスイッチ、オートエアコンなら電子回路系の不具合を先に確認してからね)

緊急手術!車のヒーターが効かない!(説明編)

カプチーノを北海道に連れてきて、そろそろ1ヶ月。気付いたことがあります。

ヒーターが全然効いてない!

温度最高、風量最大にしてもぬる〜〜〜い風しか出てきません。温度としては40℃あるかないかくらい?数字で見ると温かく見えるけど、体温より微かに高い程度の風しか出てこないと想像すると、車のヒーターとしては全然役立たずなのがわかると思います。

さてところで、車のヒーターってどういう構造してるのかご存知でしょうか。簡単に説明すると、家にあるパネルヒーターと一緒です。パネルヒーターってどういう構造してるのかって?あれはボイラーで沸かしたお湯的なモノが中のパイプを通っていて、それで周囲のひだひだ(フィン)を温め、さらにその周りの空気を暖めることで部屋全体が暖まるのです。パイプの周りにひだひだがあるのは、表面積を増やしてより効率的に熱を伝えるためです。


車の話に戻ります。自動車はエンジンを冷却しなければなりません。そのために冷却水がエンジンの中をぐるぐると回っています。この冷却水はただ回っているだけでは沸騰してしまいます。そこで、冷却水はフロントグリルの奥にあるパネルヒーター的なもの(ラジエーター)の中を通ります。ただしこのパネルヒーター的なものは周囲を暖めるのではなく、逆に走行風をフィンに当てることで中の冷却水を冷やすためにあります。パネルヒーターの逆の原理で中の水を冷やしてエンジンに送り返します。

 

そして、同じようにパネルヒーター的なもの(ラジエーター)が室内側にもあります。モノとしてはラジエーターそのものですが、一般的にこちらはヒーターコアと呼ばれます。ヒーターをオンにすると、そのヒーターコアの裏にある電動ファンが回り出して、ヒーターコアに風を当てます。今度こそ本物のパネルヒーターというわけです。ただし空気は電動で強制的に送り出されている。

温度の調整は、レバーやスイッチと連動したフラップによってヒーターコア側の風と、車外の風をそのまま取り入れる(or エアコンの風)とを切り替え/混合することでおこなわれています。オートエアコンの車も、ヒーター本体の温度を制御することなんてできないので、常温の風を適度に混ぜることで温度調整をしているわけですね。

 

さて、そんなわけなのでヒーターが効かないとなれば考えられる原因は主に以下の点です。
1. まずエンジン冷却水の温度がきちんと上がっていない(始動直後に温かい風が出ない理由もこれ)
2. 冷風切り替えレバーやスイッチの故障、フラップの動作不良
3. ヒーターコアのフィンがほこりなどで詰まっている(電動ファンからの風が通り抜けなくなるので、吹き出し口からの風がめちゃくちゃ弱くなります)
4. ヒーターコア内部がサビやカルキで詰まっている(冷却水がきちんと内部を通らず、またはパイプの壁にカルキなどが付着しているとその熱がフィンまで伝わらないので暖まらない)

 

1. については、サーモスタット(冷却水の温度をいい感じに調整するための、温まると開くバルブのような部品)の固着などの不具合で起こります。しかし今回は水温計はばっちり適温で安定しているので除外。

2. は、うちの車のようなマニュアルエアコンだとレバー切り替えてみればすぐわかります。ちゃんと動いているようなので除外。

3. は、家庭用のエアコンフィルターが詰まっている感じを想像してもらえるとわかりやすいかと思います。今回は若干この気配も感じましたが、風量以前に温度がおかしいので後回し。風自体は出ているので。あと、これ掃除するにはダッシュボードを全部外してヒーターコアを摘出しないといけないので面倒すぎるので…

要するに、これを こうなるまでバラさないとできない作業というわけです(この写真は夏にビートルをバラした時の写真でヒーターとは関係ないです、イメージです)

 

4. のコア内部の詰まりが今回濃厚!電気ポットとか、沸騰させるタイプの加湿器とか、水道水入れてると真っ白いカルキの塊が付着しちゃってきちんと加熱できなくなることがありますよね。あれのイメージ。あと、ラジエーターやエンジン内部の冷却水通路などから入り込んだ微細なサビなどが詰まっている可能性もある。うちのカプチーノは前オーナーがラジエーター洗浄剤を使った痕跡があるので、そこでヒーター内部の通路にトドメを刺したのかも…という推測。

 

ヒーターコア、本当は交換すればいいんです。でも新品で4〜5万円します。中古なら数千円で転がってるけど、内部の状態はわかりませんので交換しても大した変化がないかも。そして結局ダッシュボードを全部外して交換…になるので、交換は最後の手段にしたいわけです。

そこで、ネットでは効果あるとか無いとか、やってみてもダメだったとか劇的に改善して感動とか色々な話が転がっているヒーターコア洗浄に挑戦することにしたのです。

 

後半へ続く

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カプチーノにはNARDIのステアリングがポン付けできます

まずこちら、買った時のカプチーノの内装です。


スポーツ系の車で30年近く経っているのに、基本的にはノーマルを維持しています。素晴らしいですね。(シフトブーツは何故か蛇柄になっているけど)
ただ、さすがにそれだけの年数が経っているとステアリングやシフトノブは表面の凹凸が消え失せてテカテカ、手触りもなんだか…べとつくような気持ちが…運転中に常に触れるところがそれだとちょっとテンションも下がりますので、交換しちゃいます。

社外のステアリングに交換するとなれば、車種別のステアリングボスを購入して…というのが定石ですけども、カプチーノは実はノーマルのボスがナルディピッチなので、ナルディ系ステアリングはそのまま装着できます。

まず純正ステアリングのホーンボタン部のカバーをこじって外します。

これを外すと、中身はこんなレーシーなステアリング。


ホーンボタン周辺の6本のネジを外して、ホーンボタンにつながっている端子を抜いたらステアリングは外れます。

あとはお好きなステアリングを用意して、同じようにネジ6本で固定します。ホーンボタンも端子繋いだらそのままはめ込むだけで装着できます。純正ボスが写真のように奥に向かってなだらかにすぼんでいく形状をしているので、本当にただ押し込めば入ります。ナルディ特有のあの、どうやったらハマるんだこれ…最終的にホーンボタンぶっ壊してしまうんじゃないのか…というやつを味わう必要がありません。

こちらが完成画像。
ここまで説明しておいて、なんとナルディのステアリングではございません。パーソナルです。今年の夏までビートルに装着してたのが余ってたんですよね。(ビートルには現在ナルディクラシックがついています)カプチーノ純正と同じ大きさ(350φだったかしら)だし、小さなオープンカーにはウッドステアリング、似合うし。良い感じです。
ただ、ホーンボタンがない。ビートルに付けてた頃はモモ用のホーンボタンを組み合わせてたんですが、カプチーノ純正ボスにモモのボタンは付かないんです。
(ステアリング本体がナルディだとどうかわかりませんが、パーソナルの場合はモモのボタン付けても少ーしだけ隙間があくくらいで、そう違和感なく装着できちゃうんですよね)
で、仕方がないので適当なホーンボタンを探したんですけど……ない。ナルディに合う汎用のボタンって売ってない。売ってても、ナルディのロゴが入っている。うちのステアリングはパーソナルなのに。本当は、スズキのロゴが入ったボタンなんかあれば100点ですよ。でもない。ナルディのボタンを分解した記事なんかネットで探してみると、これもモモ用みたいに自分で好きな写真を入れられるタイプの製品があってもいいのに。ない。仕方がないので、Amazonで適当に適合するホーンボタンを購入。

どうみても中国製でーす。しかも、画像では無地になってますがバリバリにNARDIのロゴ入ってます(完成写真参照)。めちゃくちゃ悪質なパチモノじゃないか。でも、無地の商品がないんだもの…これを買うしかなかった…。
で、そのうち分解してロゴを削り落としてやろうと思ってたんですが、分解してみると本物と違って外側の透明プラ部分と、その内側の黒プラ部分(ロゴはその2層の間に印刷されている)が分離する構造になっていない…!?これは困った…うーん、今度考えよう。

さてステアリングだけがウッドだとバランスが悪いので、次はシフトレバー編です。

クロスビーは14インチホイールを履けます!

クロスビーのホイール、大きいですよね。

と突然言われても困惑するかと思いますが、スズキ・クロスビーの純正ホイールは16インチです。それに175/60R16のタイヤを組み合わせています。これがどうにも、車全体のイメージと合わないなと思っています。ハスラーよりも筋肉質なボディに、どうしてこんな薄っぺらいタイヤがついているのか。もっと厚みのあるタイヤでワイルド感を出したい。(そもそも60扁平を薄っぺらいと思っているあたり、私の感覚がちょっとおかしくなっている気もします)

また、北国のオーナーは冬になるとスタッドレスタイヤと、それを履かせておくための冬用ホイールが必要になりますね。その費用は抑えたい、そのために純正より小さいホイールを履かせて…という人も結構いると思います。

…で、正直なところ現在(2022年末)はネットで「クロスビー 14インチ」と検索すればたくさん実例が出てくるんですが、私がこれを試した2019年春の時点では全然情報がなかったのです…その時にブログ記事にしておけばよかったものを、今思い出したように記しておきます。

結論はタイトルで言っちゃってる通りなんですが、その前に知っておきたいことをいろいろ…まずクロスビー、足回りはブレーキなども含めイグニスとほぼ共通だと思われます。(バネのレートが違ったりはするらしい)
で、イグニスのホイールは上位グレードがクロスビーと同じ(ていうかクロスビーがイグニス用ホイールを流用した感じ)ですが、下位グレードが15インチになっています。このことから、クロスビーにも15インチ履けるだろ、という考えに至る人は多い。もちろん問題なく履けるようです。が、2インチ下げるのは流石に…どうだ…?と悩むわけです。ホイールのサイズを小さくすると、ブレーキキャリパーやサスペンションのアーム類とぶつかる可能性が出てくるからですね。

で、純正ホイールのスポークの隙間からいろいろ見て「ぶつかりそうなアームないしブレーキも小さいしいけるっしょ」と試着もせずに14インチホイールを買いました。今考えるとバカの所業です。良い子は必ず専門店で試着してから買いましょう。

先に完成画像です。ホイールはHEART VOICE ラブリースイートレーベル アナム 14×5.0。軽自動車向けのホイールです。

www.heartvoice.co.jp
そんな(軽自動車用の)ホイールで大丈夫か?という疑問もあることでしょう。自動車のアルミホイールには耐荷重の基準があります。いろいろ細かく決まってるんですが、とりあえず国産車向けの一般的なホイールは14インチも16インチも同じ荷重での試験が課されています。最低でも一輪あたり500kgに耐えらえると考えて良いです。クロスビーの車重が1000kg、前後で均等に荷重がかかっているわけではないし乗員の体重が加算されて…と考えても、一輪あたり500kgを超える荷重がかかることはないでしょう。

タイヤはいたずらに太いものにするとデメリットが目立ちますので、純正の175幅にできるだけ近く、かつ外径が大きく変化しないものを…ということで185/70R14 88Sをチョイス。カローラやノート、フリードの純正サイズのようです。なお、タイヤにもサイズごとに耐荷重が決められています。普段タイヤサイズ見る時って、「185/70R14」の部分までしか気にしてない人が多いのではないでしょうか。その後ろの「88」が耐荷重をあらわします(その後ろの「S」は速度記号、最大で何km/hまで対応するかの表示です。)
じゃあ88だと何kgまでだいじょうぶなの〜?っていうのは、空気圧によっても変わってくるしその都度対応表を見ないと正直わかりません。

tire.bridgestone.co.jp

88の場合は空気圧によらずクロスビーの重量(と乗員の体重、あと走行時の傾きなどによる荷重の変化まで一応考えて…)には余裕で対応できそうなのでOKです。

当時はFALKENのSN832iが安かったのでそれを選びましたが、コンパクトカーに純正装着されるようなコンフォートタイヤなのでロードノイズが大きいです。次は静粛性に期待してREGNOにしようか、でも今だと見た目重視ならOPEN COUNTRY R/Tの165/80R14という選択もあります。これはプロボックス/サクシードやNV200バネットのオフローダー風カスタムに使われるタイヤ。ゴツいパターンとホワイトレターが魅力的ですが、このトレッドパターンだとロードノイズは悪化すること間違いないでしょう。

私の場合は夏用に可愛いホイールと厚みのあるタイヤであえてのインチダウンカスタム!ということで純正ホイールを冬用にまわしたため、スタッドレスタイヤは比較的高価な16インチを買わざるを得ないのですが…逆のパターンで冬用に安い14インチホイールを履かせれば、冬タイヤを安く買えてお財布に優しいマイカー生活ができますね。

繰り返しになりますが、ホイールによって裏側(ブレーキやサスペンションと面する側)の出っぱり具合や厚みが違いますので、必ずしもすべての14インチホイールを装着できる保証があるわけではありません。(とはいえ正直、クロスビーに関してはブレーキもサスペンションも14インチで際どい部分はないと思いますが)純正と異なるサイズのホイール購入は必ず試着してから!

アイドリングの調整をしましょう

カプチーノを受け取り、運転し始めてすぐに思ったこと、この車体どうもアイドルの回転数が高い。1300〜1400rpmくらいある。
カプチーノの規定アイドル回転数は950±50rpmです。

ボンネット開けて赤丸の位置に、黒くて丸いゴムのキャップがあるので外します。(写真は外した後です)

で、このスクリューを緩めると回転数が上がり、締めると下がります。(写真はスクリューが外れるまで緩めた後です、実はさっきの写真もそう)
ところが!完全に締め切っても規定の回転数まで下がりません。1100〜1200くらい。そうなるとISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の交換かぁ〜??と思いましたが、ちょい待ち。
スクリューを完全に外して見てみましょう。

びっくりするほど汚れている!ということはないけど、やや汚いですね。これをきれいにします。キャブクリーナーを吹きます。このスクリューを抜いた穴にも吹きます。この時使うクリーナーは泡立つタイプじゃない方がいいです。泡立つのは最悪の場合、電装系を壊すみたいです。穴に吹くとその瞬間にアイドル回転数がめちゃくちゃ下がる(そりゃあ空気を吸うはずの場所からクリーナーの液体が流れてきたらエンジンもびっくりする)ので、ちょこちょこ吹いて、しばらく乾燥を待ちながら。
で、再びスクリューを戻します!締め込みます!が、やっぱり規定まで下がらない。ダメだったか。……と思いきや。数日後にスクリューちょっと緩めたらめちゃくちゃ回転数が下がる。エンストするまで下がる。クリーナーが乾燥しきってないのが何らかの悪さをしていたのか。ということで、一旦思いっきり緩めてから規定回転数目指して締めていきます。(一旦回転数を上げてから下げる方向で調整しないと、ちょっと緩めていちいちエンストしてエンジンかけ直してたら面倒なので)

ちょーっとだけ高めですけど、1000rpmを切ると車体の振動が急に大きくなるのであえてこれくらいにセットしました。これでよし。あとはさっきのゴムキャップを忘れずにはめて、ボンネット閉めて終了でーす。

ブレーキランプが点くタイミングの調整

カプチーノを買って、自宅まで運ぶ帰り道で気づいたことがありました。
ブレーキ、軽めに踏むとブレーキランプが点かない!ペダルの踏み込み量とブレーキランプスイッチがONになる閾値がミスマッチです。ゆっくり停車する時なんか、後ろの車がうっかり突っ込んでこないかヒヤヒヤです。これは他のどんな整備よりも優先してどうにかせねばなるまい。

ということで、足元を覗きます。

ここからペダルの付け根側をグッと覗き込むと…

こうなっています。左側がステアリングシャフト、右の丸いのがブレーキペダルの付け根にあるブレーキランプスイッチです。スイッチから下側に飛び出ているシャフトが、ペダルが踏まれてスイッチ本体から飛び出すとスイッチがONになる仕組みです。このスイッチは下側のナットを緩めて回すことでシャフトの飛び出し量の微調整ができるので、矢印の方向(画面上のカプラー側から見て左回り…ちょっとわかりにくいです)にぐぐっと回して、ブレーキ踏んでみて点灯タイミングの確認。いい感じになったらナットを締めて完了です。

ブレーキかかってるか否か微妙なタイミングで点いちゃうほど敏感に調整してしまったけど、まぁペダルを少しでも踏んでいるということは減速の意思があるということなので…良いでしょう。これにて調整終了です。

ところでカプチーノの「紺リミ」とは

私が買ったカプチーノ、「リミテッドII(通称:紺リミ2)」というグレードだと紹介しました。

「そもそもカプチーノという車は…」という話からはじめるべきですか?それはWikipediaなりYouTubeなりでたくさん紹介されていますので、そちらでとくとご覧ください。

カプチーノには本来グレードは1つしかありません。メーカーオプションでABS・エアバッグLSDのセットオプション装着車がありますが、グレードとして展開されていたわけではないです。

ボディカラーは初期型は赤と銀の2色だけ。のちに緑が加わり、細かい色の変更を加えながら生産終了まで3色展開を続けます。

その歴史の中で、限定車として「紺」と「黒」が発売されました。

リミテッド1・2が「紺リミ」と呼ばれ、ディープブルーパールのボディ色を与えられました。そこまではだいたいネットで調べればどこにでも書いてあるんですけども、そもそもこの美しい濃紺のパール、カプチーノ以外にはどんな車に使われているの?と思って

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なるほどエブリイとジムニーの紺色です、パールだったのかお前たち…直線基調の車に塗るか曲線の美しいカプチーノに塗るかで印象が変わる色ですねぇ。

ボディ色以外の違いは
・電動パワステ付き
・専用スウェード調シート(不思議な色のシートです、通常車の黒合皮シートのほうがしっくり来ると思う…)
・ボディ同色ルーフ・リアピラー(通常車はボディカラーに関係なくメタリックブラック)
・リアの「LIMITED」エンブレム(文字が銀色)
更にリミテッド1にだけ
・トランクリッドキャリア(ディーラーオプション品と異なり、木のすのこ付き)
・木目調インパネ
がついていました。なんでリミテッド2で省いた……

一方のリミテッド3、通称黒リミは
・専用色サターンブラックメタリック、ルーフとリアピラーも同色
・電動パワステ付き(紺リミと異なり、車速感応式)
・半分合皮/半分スウェード調のシート(合皮部分のステッチが赤いのも特徴)
・カーボン調インパネ
・リアの「LIMITED」エンブレム(文字が赤色)
と、紺リミよりもスポーティな感じです。なお、こちらのサターンブラックメタリックは当初はカプチーノ専用色で、のちにワゴンRアルトワークスにも使われる色になった…とネットに書かれていますが、実際には平成6年のカプチーノ・リミテッド3よりも平成3年のジムニー・ワイルドウインドリミテッドの方が先だったはずです。

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さてそういうわけで、私の「紺リミ2」は外観以外の違いは「シート」「パワステ」くらいなんですが、これがちょっと…シートは通常仕様の方が好みだし、パワステカプチーノに必要だろうか…(後々詳しく記事にします)

本当は緑色のカプチーノが欲しかった気がするんですが、特別な色のカプチーノを愛でていきます。カプチーノの緑、濃すぎて黒に見えるやつ(これは紺も一緒)とか、緑なのか青なのかわからないやつとかあるし…紺色も似たようなもんです!