FROZEN BUG'73

趣味がいっぱい、お金はあんまり…車、バイク、ギター、オーディオ、カメラ、DIY大好き男の雑記ブログ

カプチーノを買いました

前回の記事を書いてから4年も放置したこのブログ。再び書くか…と思いログインしました。パソコンが勝手にIDとパスワードを覚えていてくれてよかった。

このたび再びブログを書こうと思った最大のきっかけがこちら。

スズキ・カプチーノを買いました。(ここからちょっと思い出話がダラダラと続きます)

このカプチーノという車、私がまだ小学2年生の頃に父親が買った車でもあります。それから私はインターネットでカプチーノのコミュニティと出会い、カスタマイズやチューニングのことを考え(小学生当時なので考えるだけです)、免許を取ったらそのカプチーノを譲ってもらう約束までしていました。将来私が乗ることを前提に、ボディの全塗装もしていました。

ところがそのカプチーノは私が成人する頃でしょうか、フロアのサビが進行し遂に廃車となり、私がそのステアリングを握ることはありませんでした。

カプチーノと出会い「将来はオープンカーにしか乗らない!」とまで言い放っていた私。免許を取ったらジムニーの幌車を買い、MR2Tバールーフに乗り換え、一度プジョー206(屋根が開かないほうの)に乗ったりもしましたが最終的にビートルのコンバーチブルを手に入れ5年。

実はビートルを買った次の年(ブログの更新をしなくなった直後)に、中古車屋に並んでいたスズキ・ツインを衝動買いで増車しています。これは雨用・冬用として今まで乗っていました。

ビートルに乗って、まるで4人乗りゴーカートのような面白さを体感し、もうずっとこれさえあれば…と思っていました。でもそれはそれとして、カプチーノのことだけは忘れられない。昔憧れたスポーツカーも「その馬力をどこで使うの?」って冷静に見られるし、おしゃれな旧車も「ビートルみたいに思い入れがあるわけじゃないし」と正気に戻れる。だけどカプチーノは別格。

で、昨今中古車市場の相場がどんどん上がってる。5年前に100万で買ったビートルはもう中古で300万近いし、国産中古スポーツカーなんかとどまるところを知らない。いわゆる「平成ABCトリオ」も伝説的な扱いを受けたり最近だとアメリカで少し注目されはじめたりとかで、このあと一気に値上がりする可能性も否めない。なにより父親がカプチーノを買った1996年から中古相場をずっと見続けてきたけど、車体は古くなる一方なのに相場は一度も下がったことがない。

そんな折、個人売買情報サイトを眺めていたら平成6年式の車体がそれなりのお値段で。破格というわけでもなかったけれど昨今のプレミア価格な感じでもない。走行距離がネック(19.6万km)でそういう値付けになったんだろうけれど、コンディションとしては屋内放置車両を前オーナーが復活させてから1年しか経っていない車。消耗品や経年劣化しがちなパーツはあらかた交換済み、果てはタービンまでリビルト品に交換済み。これは下手な低走行車を買って「距離は短いけれどその分あまり部品交換とかもされていないので、30年の月日の間にゴム系の部品とかが全部死んでいる…」なんて思いをするよりもずっと賢い選択なのでは?と、即問い合わせ。

 

と、いうわけで買いました平成6年式カプチーノ、リミテッドII(通称・紺リミII)。飛行機と新幹線を乗り継いで本州の前オーナーの元へ赴き、フェリーに乗せて持って北海道へ持って帰ってきました。

約20年前にたくさんあったアフターパーツメーカーの多くが今や存在せず、かつて貴重な情報源だったWebサイトもほとんどが消えてしまいました。これからカプチーノに乗る人、今までもこれからも乗り続ける人のために少しでもカプチーノの整備やカスタム、そしてカプチーノという車そのものの資料を残せたら…と思い、諸々をブログに書き留めていこうと決めました。

 

もちろん、この4年間の間にビートルやクロスビーに施したカスタマイズや便利なグッズを紹介したい思いもあります。そのへんは、作業記録なんかが残っていなかったりするので思い出せる限りの記事に…少しずつしていきます。

ひとまず、再開の一歩です。いま、ガレージがこんな感じ。

 

ETCを安くスマートに取り付けよう

車を買ったらまずやること5本の指に入ること、ETC取り付け(当社調べ)

妻のクロスビーにも当然付けようと思ったんですが…純正のアクセサリーカタログでETC見ると、2万も3万もするのね。高っ。

中古を自分で取り付ければせいぜい1000円+再セットアップ料金だけで済むのに。

 

ということで、クロスビーにETCを自分で取り付けることにします。取り付け手順自体は車種・メーカーを問わず一緒です。

まずはETCを用意します。ヤフオクで500円くらいでボロボロ出品されていますので、適当なものを買います。

 

★場所選び

で、普通に付けてもいいんですが…最近の車には最初からETC取り付けスペースが付いていますね。スズキ車も例外ではない。

f:id:microwavable:20180512190441j:plain

安全装備スイッチ類の下の、切れ込みの入った四角いスペースがそう。純正オプションのETCはここにすっぽり収まるというわけで、このスペースがあるのに活かさずグローブボックス内取り付けというのも、なんだか…と思ってここに設置することに決定。

グローブボックスでいいよ、という人はアンテナ取り付け編まで飛んでください。(笑

この位置に取り付けるには、純正位置取り付け用ブラケットを入手します。

ENDY(エンディー) ETC取付ホルダー スズキ車用 ETH-080S

ENDY(エンディー) ETC取付ホルダー スズキ車用 ETH-080S

 

 用意ができたらいよいよ作業開始です。インパネ右下を手でひっぱります。取れます。

f:id:microwavable:20180512190926j:plain

最近の車はネジ一本も外さなくてもパネルが外せるんですねぇ。すごい。

で、ETC取り付けスペースをカッターで切り落とします。

f:id:microwavable:20180512191148j:plain

 

★位置決め

入手したブラケットとETC本体を合わせてみます。まだ固定はしない。

それと、本体裏に書かれている車載器管理番号をメモしておきます。最後に必要になるんですが、このあと確認できなくなるので。

f:id:microwavable:20180512191254j:plain

これを外したインパネ裏に差し込んでみます。インパネ側、ブラケットの丸い穴が当たる部分にちょうどネジ穴があるので、そこにブラケットを固定した時にETC本体がインパネとツライチになるように位置を探って、ブラケットとETC本体を両面テープで固定します。ここがなんともアナログな作業。

f:id:microwavable:20180512191426j:plain

そしてネジ止め。

f:id:microwavable:20180512191526j:plain

こうして本体が固定されるわけですが、パネルと本体の間に隙間ができることがあるので、ブラケット付属のスポンジテープである程度埋めます。(実は3枚前の写真の時点でスポンジテープ貼り付け後です)

f:id:microwavable:20180512191645j:plain

これで本体の(物理的な)取り付けはOK!続いてアンテナ取り付けへ。

 

★アンテナ取り付け

ETCによって、アンテナはダッシュボード上に貼り付けるタイプとフロントガラス上部に貼り付けるものに分かれます。最近の主流はフロントガラス上部タイプですね。車によっては熱線反射ガラスなどで電波を通さないため、フロントガラス上部中央の一部分にしか取り付けられないことがあります。前に乗っていたプジョーがそうでした。

なので今回もガラス貼り付けタイプを選んで購入しました。

 

ただしここで問題なのが、フロントガラスの傾斜。メーカーによって多少違いますが、今回買った三菱のETCの場合は「傾斜が55度以上ある場合は、専用ブラケットを別途購入してダッシュボード上に取り付けてね」とのこと。ガラスが立ちすぎていると、アンテナが前方を向いてしまって料金所とうまく通信できないのですね。

iPhoneの「コンパス」に水準器機能が付いているので、測ってみます

 

f:id:microwavable:20180513182244p:plain

53度!セーフ!

ということで、アンテナをこのあたりにあてがって両面テープで貼り付けます。

f:id:microwavable:20180513183054j:plain

アンテナのケーブルは天井に押し込み、運転席側ピラーのあたりまで持ってきます。

f:id:microwavable:20180513183139j:plain f:id:microwavable:20180513183206j:plain

ピラー内張りは、まずウェザーストリップ(ゴム)を引っ張るとこのようになります。この

f:id:microwavable:20180513183420j:plain

この状態で、隙間に手を突っ込んでピラー内張を引っ張ると外れます。ここも引っ張るだけ。

で、天井から垂らしたアンテナ線をこの内側に入るように手繰り寄せて、更にそのままインパネ内部まで貫通しているので足元まで垂らし、ETC本体と接続します。

 

★配線

いよいよ電気配線です。といってもETCはだいたい2本だけ。消費電力も少ないので、オーディオの裏から分岐してサクッと済ませます。

まずはオーディオを取り外します。クロスビーでの手順は前回の記事

microwavable.hateblo.jp

をご覧ください.

 

あ、それと中古ETCの場合、配線に端子がちゃんと付いていないことがあるかも。きちんとプラス側にギボシ端子(オス)、マイナス側にクワ型端子をつけておきましょう。前回紹介したようにエレクトロタップで分岐させるならギボシ端子は不要ですが。

f:id:microwavable:20180513184003j:plain

プラス端子はアクセサリー電源に繋ぐため、分岐させて…と思ったら最近のハーネスは親切。電装品増設用に、アクセサリー線は最初から分岐してあって空き端子がある。

f:id:microwavable:20180513185039j:plain

この黄色いキャップを外して差し込めばそれでOK。

アースは前回同様、ボディの金属と繋がっているネジに共締めします。クロスビーだとグローブボックス裏のネジが多分いちばん楽。

f:id:microwavable:20180513185136j:plain

で、ETC本体と接続して、インパネ類を元に戻して…完成

f:id:microwavable:20180513185408j:plain

 

じゃないです、ETCのセットアップが必要です。取り付けた車の情報をETC本体に書き込む作業。

これは自分ではできないので、ETC扱ってるカー用品店に行って「再セットアップお願いします」と言って書類書いて待つのみ。以前は3,000円かかった気がするんですけど、現在は2,700円ですね。ここで、さっきメモした車載器管理番号が必要になります。あの時にメモ忘れてると大変でしょう?

そこまで済ませれば完成!ETCカードを入れて高速道路へゴー!もちろん、通信がうまくできることが確認できるまではゲート通過はゆっくり。

走行中でもナビの操作やテレビ視聴ができるように

カーナビの操作、停車中しかできないのが腑に落ちない。

運転しながら操作しようってわけじゃない、助手席から操作してるのに!走り出したら操作無効なんて!

 

ということで、その無効化手順を。

テレビチューナー付きのナビだと、これをやるとテレビも走行中に見られるようになります。

カーナビの停止・走行の判断は、もちろん車速パルスでも判断しているはずですが、どのメーカーも何故か「サイドブレーキがONなら車速信号にかかわらず停止していると判定する」仕様になっています。わざとだとは思うんですけどね。

 

いや、かといってサイド引きっぱなしで走っちゃダメですよ。ブレーキが焼けてしまいます。カーナビにはサイドブレーキに接続する配線があります。サイドブレーキを引けばONになる回路…すなわち、ブレーキ警告灯に繋がるところに配線するのです。引いたら警告灯が点くということは、つまりサイドブレーキを解除すると宙ぶらりんに、引けばつながるスイッチが付いているということです。中学の理科で習いましたね、電気回路は途中で途切れたら電気が流れないわけですから。

 

…で、そこに繋いでサイドブレーキのON/OFFを判定する機構になっているということは。常に電気が流れるところに配線を繋ぎ変えてしまえば、ずっとONのままに見せかけられるのです。

車の電気配線は、プラス側はバッテリーから配線が張り巡らされています。マイナス側は、もちろん最終的にはバッテリーのマイナス端子に繋がるのですが、プラスのように配線が巡っているわけではなく、「ボディの金属部分全部がマイナス端子に繋がっている」と思ってください。どこに繋いでもバッテリーまで繋がります。

 

で、ここからはクロスビーでの実践編。

ナビの周りのパネルを外します。手で引っ張るだけで外れます。

 

f:id:microwavable:20180424234524j:plain

こんな感じで、6箇所ツメで止まっているだけ。

f:id:microwavable:20180424234611j:plain

外れたら、下の3本のネジのうち左右2本を外します。

f:id:microwavable:20180424234803j:plain

そしたらナビ本体を引っ張ればガボッと外れますので、裏の配線をチェック。

配線それぞれにラベルが付いている場合がほとんどだと思いますので、サイドブレーキ配線を探します。クロスビーのオプションのパナソニックのナビでは若草色の配線でした。カーオーディオの配線はだいたいメーカー問わず共通の配色なので、サイドブレーキもそうかも?

で、この線をアースに落とします。手軽な方法は、アース線(黒)に割り込ませる方法。エレクトロタップという道具を使って割り込ませるのが簡単。こんなの。

エーモン 配線コネクター(赤) DC12V80W以下/DC24V160W以下 10個入 E673

エーモン 配線コネクター(赤) DC12V80W以下/DC24V160W以下 10個入 E673

 

 追加出費ゼロでやりたい場合は、ボディの金属と繋がっているネジに共締めします。

これが一昔前の車ならオーディオやナビを固定するネジでよかったんですが、今時の車はあらゆるところが樹脂製になっているので「どこでもオッケー」とはいかない。クロスビーもそう。ディーラーで取り付けられたナビのアース線はどこに繋がっているのか…探してみたら、グローブボックスの裏でした。

f:id:microwavable:20180424235610j:plain

赤丸のあたりを覗き込むと見つけられる六角ボルトのところです。が、入りくんでいて面倒そうなので青丸あたりのプラスネジのところを利用しました。ここも金属フレームに止まっているのでおそらく使えるだろうと判断。

ただし大きなネジなので#3のドライバーがないと厳しいかも。普通の工具セットには入っていない、一番大きなプラスドライバー。車用の工具セットには入ってるかも。それとスノーボーダーなら持っていますね。

 古いジムニー(JA71)のフロントウインドウを倒すためにピラーを外す作業と、スノーボードバインディング調整以外で使ったことがありません。久々の登場。

大きなトルクが必要なところにプラスネジを使うこと自体が今時なかなかないですからね。プジョーに乗ってた頃は全てのネジがトルクス(ヘキサローブ)でした。一方ビートルはほとんどマイナスネジです。(笑

 

ということでそのあたりのネジに配線の端子を挟んで止めたら作業はおしまい。

ナビの設定画面などでサイドブレーキの判定が確認できるものであれば、その画面で確認しましょう。

よくわからない場合はテレビ再生しながら走れば一目瞭然。

 

これで助手席の人に心置きなくナビの操作を頼めるし、助手席の人はさりげなく目的地設定をしておいて好感度アップです。

スズキ・クロスビーの良いところ、悪いところ

「でっかいハスラー」ことクロスビーを、妻が買いました。最上位グレードの「HYBRID MZ 4WD」です。

f:id:microwavable:20180424232747j:plain

さっそくロングドライブに出かけてみて、良い点・悪い点をいろいろ感じたのでインプレを書き連ねてみます。

 

⭐︎まずおさえておきたいポイント

・2017年12月にスズキが発売したコンパクトクロスオーバー

 -TVCMもバシバシ放送されているのでご存知でしょう。いまは契約から納車まで2〜3ヶ月待ちとの噂。

・ぱっと見はハスラーに似ているものの、外装・内装・機関ともほぼ別物

 -「スズキ車全体で共通のパーツ」を除けば、ハスラーからの流用は基本的に無いみたい。ドア内張りのカラーパネルが一緒、らしい。どちらかといえば土台はイグニス。

・パワートレインは3気筒1リッターターボ+マイルドハイブリッドに6ATの組み合わせ

 -ここが大きなポイント。エンジンもさることながら、ミッションは同クラスの他車がCVTばかりのところをロックアップ機構付き6ATを組み合わせています。

 

⭐︎走行性能、運転フィーリング

1000ccといえども、ターボにモーターの力まで加われば余裕のパワー。車重が4WDでも1000kgしかないので、動力性能は十分です。先述したように6AT、しかもロックアップ機構付きなので加速時にもエンジン回転数と加速感の乖離(つまり滑り感)を感じることなく、スムーズに走れます。6速あるのでシフトショックも小さく、どの速度域でも1500rpm前後で走る感覚。とても静かでよろしい。

ただし、スロットルレスポンスがかなりダルい。最近の電子制御スロットルのコンパクトカーは得てしてこんなものかな…とも思いますが。普段ワイヤースロットルのキャブレター車に乗っていると、微妙なアクセル操作にスロットルがついてこない感じが気になる。4WD車専用装備の「スポーツモード」をONにすると制御マップが切り替わるのかとても俊敏な動きになりますが、気合いの入った時だけで我慢しろということなのね…という感じ。スポーツモードだとシフトアップも高回転まで引っ張るようになっちゃうので、いやいやスロットル制御だけでいいのになぁと感じます。

加えて、スポーツモードは発進時のレスポンスも段違いです。背中を蹴られるトルクを感じます。慣れないとノーマルとの差異が大きくてちょっとギクシャクするかも。

 

それからブレーキフィーリングに違和感。踏力一定で減速しているのに、シフトダウンやら回生制御やらでスムーズに減速してくれません。最近のハイテクな車はそういうものなのかしら?

 

⭐︎車体の取り回し

 ハスラーによく似た車体に騙されてはいけません、全幅が1670mmもあるのです。ほぼ5ナンバー枠MAXサイズ。もちろん車内の余裕もそれ相応にあるんですが、意外な大きさに混乱。

さらに、車内から見た感じだと実際よりさらに大きく感じる印象。駐車場などでギリギリのスペースに感じて車外に出ると…あれ、まだまだ余裕じゃん、という結果になります。特にボンネットの長さと、左フロントフェンダーは車内からは実際以上に張り出している錯覚を受けます。角の立ったデザインだからでしょうか。

とはいえ、最小回転半径は4.7m。軽自動車並みの小回りです。

 

⭐︎装備

これはもう全部入りです。下位グレードのMXには付いていないものもありますが…

LEDヘッドライト、オートライト、ハイビームアシスト(自動ハイビーム)、クルーズコントロール、シートヒーター、パドルシフト、その他諸々。

LEDヘッドライト、めちゃくちゃ明るいです。これは私のビートルに後付けした中華LEDヘッドライトの比ではない。街灯のない山道もバリバリに照らしてくれます。その上、ライトをオートにしたままハイビームにしておくと「前走車や対向車がいる時だけロービーム」に自動切り替えしてくれるハイビームアシスト付き。これがものすごく優秀で、かなり遠くにいる前走車のテールランプまでしっかり認識してロービームにしてくれるのに、例えば自分のヘッドライトに強く反射した標識などを誤認識してロービームにすることはありません。切り替えも素早く、ずっとハイビームに切り替えたままストレスなく走れます。

クルーズコントロールは最高設定速度が103km/hです。"+"ボタンを押し続けていればどこまでも加速しますが、離した途端に103km/hまで戻されます。速度制御はかなりキッチリしていて、下り坂でうっかり速度が乗り過ぎる…ということも基本的にありません。ただ、"+"ボタンで設定速度を上げた時の加速がいささか乱暴なのが気になります。

ATのパドルシフトは基本的に使う場面はほぼないと思うのですが、下り坂でエンジンブレーキを効かせるのに左手でチョンチョンとシフトダウン、そのまま何もせずにいればそのうち勝手にDに戻る…というのは実に便利。MTならともかく、AT車ではわざわざシフトレバーをガコガコ操作するのが億劫なんですよね。マニュアルモードにしてシフトダウンして、平地に戻ったらDに戻して…という操作が必要ないのがパドルシフトの良いところです。

クルーズコントロールアダプティブ(レーダー)じゃないとか、他社の最新ヘッドライトは対向車のいるところだけ照射しない仕組みだとか、贅沢を言えばキリがないです。エンジンやミッションも含めて、「とりあえず全部突っ込んでおいた」的お得感がクロスビーの特徴だと思います。

 

☆快適さ

これはもうバツグン。他車と比較してもまず音が静かだと思います。6ATの恩恵も大きいでしょうし、車外からの音の遮音性も高い。シートも柔らかすぎず疲れにくい座り心地。一気に200km近く走りましたが、疲れないというか「あれ?もうこんなに走った?」という感覚になりました。

 

 

結局のところ…

見た目が好きなら買って間違いなし の一言に尽きるかなと。

他の車も比較検討の対象にあがっていて、値段がちょっと…という場合にはどうかな、それを覆せるほどの魅力は、見た目の他には「全部入りで、比較的よくできている」くらい。

個人的な意見としては、90点ですけどね!(アクセルとブレーキのフィーリング、クルーズコントロールの仕上がりで減点、あとは文句なし)

「かんすぴ」FOSTEX P800-E + P800K でスピーカーづくり

前回の記事で壁にかけたリアスピーカー。

タイトルの通り、自作スピーカー入門として評判の良いFOSTEXの8cmフルレンジスピーカー。 

FOSTEX 8cm フルレンジ スピーカーユニット P800K

FOSTEX 8cm フルレンジ スピーカーユニット P800K

 
FOSTEX スピーカーボックス P800-E

FOSTEX スピーカーボックス P800-E

 

 スピーカーユニット本体とボックスが別々に売られていて、自分で組み立てるモノですね。

もともとFOSTEXのスピーカーは、DTM用にパワードモニター PM0.5nを使ってまして、その音に信頼があるので、P800Kは別の用途にスピーカーユニットだけ使いたくて持ってたんです。

FOSTEX プロフェッショナル・スタジオ・モニター 13cm 2way ホワイト PM0.5n(W)

FOSTEX プロフェッショナル・スタジオ・モニター 13cm 2way ホワイト PM0.5n(W)

 

これがPM0.5n、モニターとしても文句ないしリスニング用にも楽しく聴ける良いスピーカーです。ひとまわり小さいPM0.4を使っていたのですが、低音の伸び・深みがリスニング用には物足りなかったので買い替えました。

 

で、P800Kはいろいろあって結局使わずに余っていたので、P800-E(スピーカーボックス)を追加購入して今回リアスピーカーにしました。

f:id:microwavable:20180409235133j:plain

P800-E、ターミナルをスピーカーユニットに繋いでビス止めすればOKの状態で売られています。音質調整用に、内部にはフェルトがある程度詰められています。オイルステイン仕上げっぽい外観は値段以上の高級感。ボックス裏面には最初からターミナルが取り付けられています。

説明書に従って、スピーカーユニットを載せてみてペンでネジ穴にマーキングをして…

f:id:microwavable:20180409235715j:plain f:id:microwavable:20180409235734j:plain

タッピングビスを半分くらい締め込んだところで一度外して、盛り上がってきた部分をカッターで削って…

f:id:microwavable:20180409235855j:plain

 

いや、めんどくさいわコレ

 

説明書の通りにやってみましたが、これってあれなんですね、「プラスドライバー一本でできる!」っていうのがウリの手順なんですね。

我々日曜大工クラスタはやっぱりいつもの通り…

f:id:microwavable:20180410000041j:plain

電動ドリルで下穴開けりゃ一発じゃい!

「ドリル使わないのは何か理由があるのかな…」と思ってやってましたが、そもそもドリル持ってない人向けの手順だったのですね。

あとはスピーカーユニット側に付属しているガスケットを挟んでビス止めして終わり。

f:id:microwavable:20180410001110j:plain f:id:microwavable:20180410001139j:plain

 

音質チェック!

 

もちろんペア6000円の8cmフルレンジバスレフということで、過度な期待をしてはいけません。

でも、これは面白い音だと思います。

「かんすぴ」のラインナップにはツイーターのついた2wayシステムも用意されていますが、それに納得。ハイはさほど伸びません。

ローは周波数的には伸びませんが、スカスカなわけではなく、ミドル〜ローミッドのあたりまでは箱をフルに鳴らしてる感じがあります。

結果として、R&Bやファンクはものすごく味のある鳴らし方をしてくれます。ただし電子音楽系は全然だめ。ベース音の周波数がキモですね。ミドルがゴリっと鳴るベースをとても特徴的に鳴らします。いわゆるプレシジョンベースの音が得意。

メインスピーカーとしては全くの力不足ですけど、鳴らすジャンルや場所を選べば「良いスピーカー」には真似のできない雰囲気が出ますね。例えばキッチンとかに置いておくと面白いかも。最近はBluetoothオーディオ搭載の小型アンプなんかもありますし。

 こういうのとセットで使うと、家中どこにでも設置できて良いかも。

 

普遍的な「良い音」を求めるなら、中古で良いスピーカーがいくらでも探せると思いますし、さきほど述べた「キッチン用」などには最近いろいろ出ているポータブルBluetoothスピーカーが良いと思います。UE BOOM、JBL FLIPシリーズなど、1万円以下で低音から高音まで綺麗に鳴らしてくれるスピーカーがいっぱいあるので。

自分で組み立てたという満足感、独特の味のある音質、もしくは今回のようにサラウンド用の補助的な使用…などシチュエーションは選ぶスピーカーですが、そのあたりにマッチすれば楽しいスピーカーです。

賃貸で壁掛けスピーカー(材料費400円)

5.1chサラウンドのホームシアターを構築しよう、とある日思いました。

サラウンドってことは、フロント左右、センターに加えてリアスピーカーが必要になるわけで、その配置がだいたいの場合はネックになりますよね。シアタールームがあって、スピーカースタンド立てても何も問題ない…って人は少数派でしょう。リビングにどうにか、生活の邪魔にならないように配置したいものですよね。

そういう需要に応えて、フロントに置くだけで、後ろの壁に音を反射させてサラウンドサウンドを実現するスピーカーなんてのも最近はありますが…どうにもそういう擬似的な技術が信頼できない!なんて面もあったりして、どうしても後ろにスピーカーを置きたいわけなのです。

そうなるとリアスピーカーはスマートに壁掛けにしたいな、と。しかし、アパートなのです。壁にネジ穴を開けるなんてとんでもない。どうしたもんか…と思いましたが、あっさりと解決法を思いつきました。

ハイパーフック かけまくり メタルフックWT HHT23M-S2

ハイパーフック かけまくり メタルフックWT HHT23M-S2

 

 最近はこういう、賃貸物件向けの「壁の穴が目立たない、かつ石膏ボードに打ち込んでもある程度の重量に耐えられるフック」がよく売られてますね。どれくらい「よく売られている」かというと…

f:id:microwavable:20180407143328j:plain

ダイソーにあるくらいです。ということで、フック2つと適当なワイヤーバスケット2つを買ってきました。計400円。

フックを壁に打ち込んで…

f:id:microwavable:20180407143727j:plain

左右に2つ並べて、化粧カバーを被せて、これにワイヤーバスケットを引っ掛けます。

で、スピーカー載せて、ひとまず「リアスピーカー壁掛け作業」は完成!

f:id:microwavable:20180407143901j:plain

ただし、スピーカーの重量には気をつけましょう。

今回は耐荷重5kgのフック2つを使って1kgのスピーカーを載せましたが、力のかかる方向が垂直ではなく斜め方向になるので、そうなれば耐荷重は一気に下がります。安定性のチェックは必要です。

あと、できればサイド側からの支え(画像でいうと左側の壁にもフックをかける)があればかなり安心感が違うでしょう。

大型の重量があるスピーカーを使う場合はもっと本格的な方法を取らなければなりません。その場合も壁に穴を開けない方法があるので、気が向けば紹介するかもしれません。

 

それともう一つ、ダイソーのフックはどうも壁に開く穴が先述の「かけまくり」に比べて目立ちます。普通の画鋲の穴と大差ないのでは?と思う大きさ。「かけまくり」は以前使ったことがありますが、あれの穴は言われないと本当にわからない穴です。丸穴ではなく細長い穴なのでクロス(壁紙)の模様に紛れて全然わからなくなるので、そのあたりを気にする方は数百円をケチらず信頼できるフックを購入しましょう…。

旧車のエンジンオイルは断然、1本600円のコレ

ガソリンで走る車にまだまだ乗り続けるつもりのみなさんは、エンジンの調子には敏感なことでしょう。

私のビートルもそうですが、ちょっと古い車だとエンジンオイル選びにも気を使いますね最近は。カー用品店にいけば5W-30やら0W-20やら、そんな粘度見たことないわ!というエコカー用のオイルがずらり。

古い車は各部の摩耗で硬めのオイルを入れないとオイル減りが顕著だったり、そもそも指定粘度がもともと高かったりするんですよね。で、用品店じゃ10W-40クラスでもスポーツ走行向けの高いオイルばっかり。更には「旧車に化学合成油を入れると漏れる」「摩耗を防ぐ成分を配合した専用の…」とか、いろいろなウンチクがついて回る。

 

いいんですよ高いオイルなんか買わなくても。

f:id:microwavable:20180403174302j:plain

写真左側、Valvoline VR1 Racing 20W-50、おそらく全国のトライアルで1QT(946ml) 599円で売られてます。4Lに換算すると2,500円程度ですけど、20W-50でそんな安いオイルは他になかなかない。

 

ただ、このオイルを推す一番のポイントはそこじゃないんですよ。旧車のエンジンに大切なのはやっぱり「摩耗防止」。エンジンオイルがその役目を果たすためには、オイルに含まれる亜鉛とリンが重要なのです。摩耗防止の皮膜を作ってくれる成分だと思ってください。

で、イマドキの「SM」やら「SN」といった良いグレードのオイルだと、環境に配慮して亜鉛とリンの含有量が規制されているのです。それぞれ0.08%以下にしなさいと。

ただ、それはいわゆる「一般的な」粘度でのおはなし。20W-50なんていう酔狂なオイルはなんと規制対象外…なので、「よっしゃエンジン保護のためにがっつり入れたるわ!」というコンセプトのオイルなのですVR1は。データシートを見るとわかりますが、普通のオイルの2倍近く入ってます。SNグレード対応なのに。

 

VR1以外にも、そういうオイルは探せばあるんですが…すっごく高いんですよ。やっぱり、旧車マニアとかに売れるから。粘度も成分もそういう高級オイルと変わらず、でも値段はホームセンターで適当なカストロール買ってくるのと変わらない、っていうのがVR1のポイント。財布にもエンジンにも優しい素敵なオイル…お試しあれ。

 

 

 

余談ですが…

北海道の冬には、20Wはちょっときついので寒い時期には写真右のPREMIUM 10W-40と混ぜたり、真冬になったら100%そっちにしちゃったりしてます。こっちは特に保護成分増量な訳ではないですが、これもトライアルで安いので。(笑